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学区別世帯年収


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第6回:板橋区・北区
第7回:目黒区・渋谷区
第8回:台東区・墨田区
第9回:文京区・豊島区
第10回:港区・中央区
第11回:葛飾区・足立区
第12回:千代田区・荒川区
年収推計結果の詳細説明
第9回 文京区・豊島区
−高台立地の住宅地、大企業社宅密集地は年収が高い−
今回は東京23区北部に隣接して存在する文京区と豊島区を取り上げる。学習院大学・立教大学・お茶の水大学・日本女子大学・拓殖大学・東洋大学など教育機関が多数存在する両区は、文教エリアとしてのイメージも強く、教育熱心な家庭が多く集まることが予想される。学校区年収データは、同区における学校選びに役立てることが出来るだろう。
まず、文京区の学校区年収ランキングから見ていくことにする。
行政 学校 平均年収 平均年収順位
文京区 礫川小学校 731 1
文京区 金富小学校 729 2
文京区 柳町小学校 723 3
文京区 湯島小学校 706 4
文京区 小日向台町小学校 694 5


行政 学校 平均年収 平均年収順位
文京区 第三中学校 722 1
文京区 茗台中学校 698 2
文京区 第五中学校 688 3
文京区 本郷台中学校 684 4
文京区 第六中学校 677 5
小学校では、小石川や春日エリアの一部を学区に含む礫川小学校が1位となった。この学区の中では、春日2丁目の世帯平均年収が高い。同町は、富坂(現春日通)を上った高台に位置し、南側には新宿方面の景観が広がる、マンション立地としては絶好の環境を持つエリアである。周辺には学芸大竹早中学が存在するなど、教育環境も優れている。それだけに、好立地をセールスポイントとした高級マンションが多数存在し、その居住環境に惹かれた高世帯収入者が高級マンションを購入した結果、エリアの平均年収が高くなっていることが推定できる。同町に存在する「川口アパートメンツ」は、直木賞作家の川口松太郎氏が建設した築35年を超える歴史を持つ集合住宅であるが、往時は多数の芸能人や文化人が住んでいた近代的な集合住宅のはしりとして知られている。春日2丁目が、その高台立地を活かした、高級集合住宅の密集地として長い歴史を持っていることがわかる。
文京区では中学校に関して学校選択制を採用している。その結果、本年度の入学者(新中学1年生)がゼロという中学校が発生する一方、その中学校の学区に住む生徒が大量に茗台中学校に流れたという。茗台中学校は学校区年収ランキングで文京区2位と上位にランクインしており、学校区年収と学校の人気が比例傾向にあることが推測できる。
次に、豊島区の学校区年収ランキングであるが、以下の通りとなる。
行政 学校 平均年収 平均年収順位
豊島区 仰高小学校 576 1
豊島区 目白小学校 570 2
豊島区 駒込小学校 565 3
豊島区 朝日小学校 533 4
豊島区 高南小学校 531 5


行政 学校 平均年収 平均年収順位
豊島区 駒込中学校 562 1
豊島区 明豊中学校 522 2
豊島区 千登世橋中学校 515 3
豊島区 千川中学校 508 4
豊島区 巣鴨北中学校 503 5
小学校では仰高小学校、中学校では駒込中学校がランキングの1位となった。この両校は学校区が重複しており、この学区の平均年収を吊り上げている町が一つある。駒込5丁目がそれにあたる。三菱グループにゆかりの深い町であり、近くには三菱グループの運営するスポーツ施設が存在するほか、同町に存在する染井霊園には三菱財閥の始祖である岩崎弥太郎の墓所も存在する。近年まで同町には多数の三菱重工の社宅があり(現在も一部が残る)、これがエリアの年収を引き上げる要因になっていたと思われる。駒込5丁目は、面積のうちかなりの部分が染井霊園で占められており、住宅地が占める割合が他の町に比べて相対的に低い。そのような町に大企業の大規模社宅が存在する場合、町の平均世帯年収は大きく吊り上げられることになる。
なお、町丁目別年収データの詳細はホームページで確認してください
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