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学区別世帯年収


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第6回:板橋区・北区
第7回:目黒区・渋谷区
第8回:台東区・墨田区
第9回:文京区・豊島区
第10回:港区・中央区
第11回:葛飾区・足立区
第12回:千代田区・荒川区
年収推計結果の詳細説明
第8回 台東区・墨田区 −ビル立地の年収が高い−
今回は東京の城東エリアに存在する台東・墨田の両区を取り上げる。両区とも大規模な繁華街が存在し(台東区における上野近辺、墨田区における錦糸町近辺)、下町ならではの賑わいのある行政区である。これまで取り上げた行政区と同様、邸宅街を含む学校区の年収が高くなるのか、それとも全く異なった傾向を示すのか、以下に検証したい。
台東区の小中学校の学校区平均年収上位は、以下のようになる。
行政 学校 平均年収 平均年収順位
台東区 黒門小学校 705 1
台東区 台東育英小学校 695 2
台東区 田原小学校 688 3
台東区 平成小学校 674 4
台東区 忍岡小学校 662 5


行政 学校 平均年収 平均年収順位
台東区 浅草中学校 674 1
台東区 御徒町台東中学校 652 2
台東区 上野中学校 609 3
台東区 忍岡中学校 602 4
台東区 駒形中学校 597 5
小学校の学校区平均年収でトップにランキングされたのは、御徒町駅周辺の上野エリアを学校区に含む黒門小学校となった。上野エリアの中でも、最も世帯平均年収が高いのは上野6丁目となる。上野6丁目は、JRの線路と昭和通に挟まれた商業エリアであり、建築物の種類で分類すると、邸宅街というよりはビル街といえる。小学校で2位にランクインした台東育英小学校の学校区においても、ビルが多い町の平均年収が高い。柳橋2丁目がそれにあたる。同地区は中学校学区平均年収1位の浅草中学校にも含まれるエリアであり、浅草中学学校区の平均年収を吊り上げる大きな要素となっている。伝統的な下町エリアにおいては、街並みが整備された高級住宅地は開発されにくく、邸宅街イコール高年収世帯という図式は当てはまりにくい。下町的な街並の中でもいち早くビル化が進み、商業地として発達した町の住人の年収が高くなっている構図が見て取れる。
次に、墨田区の学校区平均年収であるが、以下のような結果となる。
行政 学校 平均年収 平均年収順位
墨田区 両国小学校 653 1
墨田区 菊川小学校 636 2
墨田区 中和小学校 631 3
墨田区 二葉小学校 628 4
墨田区 横川小学校 618 5


行政 学校 平均年収 平均年収順位
墨田区 両国中学校 651 1
墨田区 本所中学校 614 2
墨田区 竪川中学校 605 3
墨田区 墨田中学校 597 4
墨田区 寺島中学校 589 5
墨田区では学校選択制度を導入している。墨田区のホームページでは、応募者多数のために抽選が行われた中学校が発表されているが、中学校で抽選が行われたのは両国中学校と本所中学校の2校のみである。学区年収ランキング上位2校の人気ぶりを物語っているといえよう。
町丁目別平均年収では、両国中学校の学校区に含まれる両国1丁目、両国2丁目が高くなっている。両国1丁目、2丁目共に、ビル中心の街並みであり、台東区における上野エリア同様、ビル街の世帯年収が高いという結果になった。
台東区、墨田区共に、人口吸引力のある町域内(上野・両国)に存在するビル街の年収が高くなる傾向があり、これまでみてきた高年収世帯エリアとは特徴が異なる。商業エリアを抱える城東エリアにおいて、ビル中心の街並みは比較的多く存在するが、その中でも人口吸引力のあるエリアに近い町かどうかが、エリアマーケティングを行う上での一つのメルクマールになるだろう。
なお、町丁目別年収データの詳細はホームページで確認してください
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