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Home調査結果 > 「住宅新報」に連載された「年収推計が教える勝ち組マーケティング」

年収推計が教える勝ち組マーケティング



第1回
町丁目毎に世帯年収が分かる
第2回
高級賃貸住宅立地の特定
第3回
地域一番住宅地を探す
第4回
年収帯別人気の町ランキング
第5回
年代別人気の町ランキング
第6回
分譲マンションの需給バランス
第7回
地域購買力の変化
第8回
地ぐらいと年収の比較
第9回
用途地域と年収
第10回
住宅種類別平均年収
年収推計結果の詳細説明
第1回「町丁目毎に世帯年収が分かる」
不動産では数値化しにくいものが多い。
「高級住宅地」という言葉はよく使われるものの、 田園調布と成城学園前と自由が丘の序列は難しい。 いわゆる「地ぐらい」をそこに住んでいる方の年収に 置き換えると実はその推計が可能になる。
高級住宅地の特徴を考えて見よう。
「会社役員が多い」、「40・50代の高給取りが多い」、
「広い家に住んでいる」、「高額納税者が多い」、
など、こうした情報は国勢調査などで丁目単位に既に公開されている。
また、市町村単位で年収帯別世帯数は住宅・土地統計調査に存在する。
これらを組み合わせて、統計解析処理をかけると、 町丁目単位の年収データが推計される。 算出結果は500〜700万といった年収帯と 持家・給与住宅(社宅・寮)・民間借家といった住宅種別の マトリックスとなるので、様々な使い道が存在する。

データのイメージを持つために、東京都大田区の場合を見てみよう。
田園調布や久が原と言った区画が整理された閑静な住宅街もあれば、 空港や流通センターなどの影響を受けて住環境面では優れないところもある。
これは鉄道沿線による違いでもある。
区の北西に位置する東急東横線や目黒線は地ぐらいが高いが、 京急本線や空港線は低くなる。
概して言うと、北西から南東に向かって年収が下がっていく。
別の見方をすると、用途地域の違いでもある。
住宅街の第一種低層住居専用地域と町工場の準工業地域の違いは顕著であり、 同一駅でも線路を挟んで対照的な違いがある。
例えば、JR大森駅は山王のある西側は高級住宅地であるが、 東側は商業地域や準工業地域が続く。
大田区と一言で言ってもこのように年収が異なる。
表に見るように、平均年収で800万円を超える田園調布 (中でも長嶋茂雄邸がある3丁目が最高)から、 500万円ほどの地域まである。
平均なので差があまりないように見えるが、 年収が1500万円以上の世帯割合は14%と2%で7倍も異なる。
こうした年収差は購買力の差に相当し、エリアマーケティングをする上で 欠かすことができない。
当連載では、このデータの使い道を紹介していくこととする。

順位 町名 全世帯平均年収 1500万円以上世帯比率
1 田園調布 826 14%
2 石川町 772 8%
3 久が原 756 10%
4 西嶺町 741 8%
5 山王 740 10%
6 田園調布本町 739 8%
7 東嶺町 727 8%
8 南千束 727 9%
9 南雪谷 708 8%
10 田園調布南 700 6%
参考 大田区平均 611 5%
参考 最下位 501 2%

町丁目名 全世帯平均年収 1500万円以上世帯比率
田園調布1丁目 736 10%
田園調布2丁目 832 14%
田園調布3丁目 988 23%
田園調布4丁目 876 17%
田園調布5丁目 895 17%


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