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Home調査結果 > 「住宅新報」に連載された「年収推計が教える勝ち組マーケティング」

年収推計が教える勝ち組マーケティング



第1回
町丁目毎に世帯年収が分かる
第2回
高級賃貸住宅立地の特定
第3回
地域一番住宅地を探す
第4回
年収帯別人気の町ランキング
第5回
年代別人気の町ランキング
第6回
分譲マンションの需給バランス
第7回
地域購買力の変化
第8回
地ぐらいと年収の比較
第9回
用途地域と年収
第10回
住宅種類別平均年収
年収推計結果の詳細説明
第2回「高級賃貸住宅立地の特定」
高級賃貸住宅の立地は特定の地域に限定される。
これは高額な賃料を支払う能力のある需要が偏在しているからである。
アメリカでの同時多発テロ以前は外国人需要が多かったこのセグメントも 最近では日本人需要が過半数を占めるに到っているという調査結果がある。
外国人需要の際には、アメリカンスクールのバスルートにあることが 必須要件であったために、今でも高級賃貸立地は港区に多い。
表は借家世帯の平均年収が高い町のランキングになる。
元麻布・六本木・南麻布がベスト10中6を占め、際立った結果となっているのも 外国人需要によるところが大きい。
こうした地域では持家世帯の年収より借家世帯の年収の方が高くなっている。
しかしながら、日本人需要の対等が示すように、繁華街とは一線を画す 邸宅街も散見される。
渋谷区松涛、大田区田園調布、港区高輪、目黒区青葉台、世田谷区成城、 品川区北品川などである。
こうした地域では持家世帯の年収の方が高くなり、持家志向の高さが伺える。
また、高級賃貸住宅立地の特徴として1500万円以上の世帯比率が高くなる。
通常、借家世帯は年収が低いものだが、高級賃貸が成立するエリアでは 借家世帯の年収が高いために、高額年収帯の割合が増える。
元麻布2丁目では1/3を超え、総じて5世帯に1世帯が1500万円を超える。
こうしたエリアではリタイアした資産家も多いことや 1500万円以上というカテゴリーの年収水準がかなり高いことは想像に難くない。
この年収データは2000年の国勢調査時点になるが、その後の六本木ヒルズに見るように 大規模な開発によってその勢力地図は緩やかに変わっていくだろう。
しかし、その潜在能力は年収データから推計できるものと考えている。

順位 市区町村名 町名 持家世帯
平均年収
借家世帯
平均年収
1500万円以上
世帯比率
1 渋谷区 松涛1丁目 964 1,182 31%
2 港区 元麻布2丁目 1,145 1,148 34%
3 港区 六本木5丁目 1,062 1,119 30%
4 港区 元麻布1丁目 1,036 1,085 25%
5 港区 元麻布3丁目 1,058 1,047 30%
6 港区 虎ノ門5丁目 927 1,032 20%
7 大田区 田園調布3丁目 977 1,027 23%
8 港区 白金4丁目 894 1,022 21%
9 港区 六本木4丁目 1,021 927 20%
10 港区 南麻布5丁目 962 922 21%
11 渋谷区 松涛2丁目 892 914 20%
12 港区 西麻布4丁目 931 909 24%
13 港区 六本木1丁目 1,130 896 23%
14 大田区 田園調布5丁目 900 891 17%
15 港区 高輪4丁目 1,031 883 18%
16 港区 南青山6丁目 898 883 16%
17 品川区 東五反田5丁目 913 870 18%
18 港区 白金台3丁目 1,009 865 17%
19 目黒区 青葉台2丁目 904 863 18%
20 世田谷区 成城4丁目 1,004 858 19%
21 渋谷区 広尾4丁目 1,093 858 20%
22 品川区 北品川4丁目 890 856 13%
23 港区 南青山4丁目 954 853 20%
24 港区 虎ノ門4丁目 1,156 832 18%
25 港区 南青山7丁目 994 825 19%
26 品川区 上大崎2丁目 898 823 19%
27 文京区 弥生1丁目 998 821 24%
28 世田谷区 深沢8丁目 952 804 17%
29 港区 虎ノ門3丁目 898 801 16%
30 渋谷区 広尾2丁目 903 797 19%


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