|
|
| 第3回「地域一番住宅地を探す」 |
資産デフレ下で総じて地価が下がり続ける中にあって、立地によってその下落幅は大きく異なる。都心回帰の影響もあり、一部の資産価値の高い地域では上昇している地域さえ見られるのが現状である。こうした例外が生まれるのは都心というだけでなく、「地域一番」であることがアンド条件となっていることが多い。
不動産を選ぶ場合、地縁や学校区などによって予め特定の地域に絞られることが多いため、周辺の需要は常に一定量存在することが想定され、流通業者にとっては周辺集客が基本となる。
そんなローカルなマーケット内で街の相対的な序列はつきもので、資産価値が下がりにくくなるのは一目置かれる「アノ街」ということになる。
東京23区を例にとって1500万円以上の世帯数が最も多い町丁目を抽出すると表のようになる。千代田区は一番町、中央区では大川端リバーシティにある佃2丁目などが並び、地域一番の町の知名度は高い。
この表から分かるように、高額所得者の多い街は大きく2パターンに分類できる。一つは、新宿区の下落合3丁目や北区の西ヶ原1丁目などの邸宅が多いところで、敷地区画の大きな戸建立地である。もう一つは、練馬区の光が丘3丁目や江戸川区の清新町1丁目などに代表される都市計画され、街並みに優れた大規模開発地域である。大規模開発の場合には開発後に転居してくる(購買力もしくは賃料負担能力の高い)世帯が大多数を占めるために、平均年収も高くなる傾向が一般的である。
| 行政区名 |
町丁目名 |
高額年収世帯数 |
| 千代田区 |
一番町 |
204 |
| 中央区 |
佃2丁目 |
271 |
| 港区 |
高輪2丁目 |
279 |
| 新宿区 |
下落合3丁目 |
202 |
| 文京区 |
小石川5丁目 |
217 |
| 台東区 |
浅草5丁目 |
88 |
| 墨田区 |
東向島6丁目 |
85 |
| 江東区 |
東陽2丁目 |
173 |
| 品川区 |
上大崎2丁目 |
206 |
| 目黒区 |
三田2丁目 |
194 |
| 大田区 |
田園調布1丁目 |
302 |
| 世田谷区 |
北沢1丁目 |
283 |
| 渋谷区 |
代々木5丁目 |
245 |
| 中野区 |
中野5丁目 |
166 |
| 杉並区 |
阿佐谷南1丁目 |
227 |
| 豊島区 |
池袋3丁目 |
183 |
| 北区 |
西ヶ原1丁目 |
144 |
| 荒川区 |
南千住6丁目 |
168 |
| 板橋区 |
中台3丁目 |
253 |
| 練馬区 |
光が丘3丁目 |
210 |
| 足立区 |
千住曙町 |
91 |
| 葛飾区 |
西新小岩4丁目 |
100 |
| 江戸川区 |
清新町1丁目 |
300 |
|
|
|