(出典)実績は「人口動態統計」厚生労働省、予測は(財)国立社会保障・人口問題研究所
日本全国の人口推計は(1)出生率と(2)生残率の2要因により決定される
これまで国立社会保障・人口問題研究所の推計は実績と比較して出生率は高く、生残率は低く予測されてきたが、2要因を取り巻く社会環境変化を表す統計データはこうしたシナリオとは異なる実態を浮かび上がらせている
外生の経済変数を充分に取り込んではいない人口統計学では今後も同様の不正確な予測が行われる可能性が高いため、これの代案となりうる経済変数を加味した人口推計を試算したものが本調査結果である
上記グラフは国立社会保障・人口問題研究所の中位推計の出生率の予測と実績を比較したものである。実績は下落を続けているにも関わらず、予測値は常に出生率回復のシナリオ展開となっている |