不動産マーケティングのアトラクターズ・ラボ株式会社(東京都千代田区・代表取締役:沖有人)は、首都圏の新築・中古マンション価格インデックスを作成したので、その結果を公表する。
売買されるマンションの価格は単純平均してしまうとエリアや面積などの物件属性の偏りで市場の現況を把握することが難しかった。今回、物件毎のこうした違いをすべて補正し、価格インデックスを作成している。
新築マンション価格インデックスでは単純平均との乖離が主に立地の変化を表す。2008年をピークとして、2011年は2006年と同水準まで下落しており、立地は2005年当時と同様になっていることが分かった。2011年10-12月期は前年同期比4.4%下落している。購入環境としては、決して悪い状況とは言えない。
同様にして、中古マンション価格インデックスは築年も補正している。2004年1月を基準月として新築と中古を比較すると、2007-08年は新築価格が高過ぎて中古になると他の年よりも10%余計に下落したことが判明した。このことから、新築と中古のインデックスを比較することで、キャピタルロスの程度を推計可能となる。現状は新築指数が下がった割に中古指数が高止まりしていることから、中古になっても価格が値下がりしにくい状態にある。新築マンションの買い時は「買いやすさ」ではなく、「住み替えしやすさ」と考えており、キャピタルロスの出にくい現状は「新築の買い時である」と判断している。中古価格のインデックスは2011年10-12月期は前年同期比3.0%下落している。
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