【要旨】
◆ 1F店舗賃料水準:最も高いのは「有楽町」「東京」「新宿」の順、ほぼ地価と比例
◆ 1F以外の物件との賃料格差:賃料差が大きいのは「東京」「有楽町」の順
◆ 募集件数、賃料水準推移:2008年1月以降募集件数は増加、賃料は下落傾向
【概要】
不動産マーケティングのアトラクターズ・ラボ株式会社(http://www.a-lab.co.jp/ 東京都千代田区・代表取締役:沖有人)は、「山手線店舗賃貸市況調査」を行ったのでこれを公表する。
自社の賃貸店舗データベースを用い、2007年11〜2009年2月期の山手線各駅データを集計し、2009年地価公示価格より用途地域が商業地域の公示価格を一種換算し、分析対象とした。賃貸店舗データベースからは、各駅徒歩15分以内の募集件数、募集坪賃料を対象に分析している。サンプル数は約2万4000店舗。
これによると、店舗賃料水準が最も高いのは「有楽町」、「東京」、「新宿」駅であり、公示価格にはほぼ比例する。1階とそれ以外の階域における賃料格差では、「東京」、「有楽町」、「田町」駅の順で、「東京」、「有楽町」駅は1F店舗賃料が総じて高く、1階という立地プレミアが大きいことが伺える。「田町」駅に関しては、1階以外の店舗賃料水準が山手線平均に比べて極めて低い価格に設定されている関係でギャップを大きくしている。募集件数は2008年1月以降、ほぼ右肩上がりで増加しており、サービス業の退店、出店意欲低下が大きく影響しているものと予想される。
今回の調査から、「有楽町」、「東京」駅では、本来持つ土地価格に加え1F物件の希少性も寄与し、極めて高い賃料が設定できている。ただし、山手線全体的に募集件数の増加、賃料の下落の傾向は明らかであり、体力の有る企業にとっては絶好の出店機会の到来、既に既存店舗も抱える企業にとってはスクラップ&ビルド、ならびに賃料交渉の好機となっていることが明らかになった。
(問合せ先)担当:澤 03-3221-2556
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