【要旨】
◆ 1位は「ヒルズ」シリーズ、2位は「レオパレス」シリーズ、3位は「ラ・トゥール」シリーズ
◆ REIT物件は相場より5-10%程度高く、URは相場並み
◆ ハイグレードな賃貸物件はここ数年の法人参入により建築されたものが多く、既存ストックと一線を画す
【概要】
不動産マーケティングのアトラクターズ・ラボ株式会社(東京都千代田区・代表取締役:沖有人)は、「東京23区の賃貸マンションシリーズ別相場割高度調査」を行ったのでこれを公表する。
自社の賃貸住宅データベースを用い、東京23区の主なマンションシリーズの賃料が相場よりどの程度高いのかを独自の賃料査定システムにて調査した。東京23区の4,474棟を賃貸マンションブランド名で集計、サンプル棟数10件以上のブランドをランキングした。
※相場割高度:各物件賃料を周辺類似事例と比準し、面積・立地・築年・礼金月数などで補正を行った相場賃料に対しての差異を%で表現したもの。10%と表示された場合は相場より1割高い賃料設定をしており、ハイグレードということになる。
これによると、最も高いのは「ヒルズ(森ビル)」シリーズの32.9%(相場より32.9%割高)となった。これに続くのが「レオパレス(レオパレス21))」シリーズ(27.4%)で、この2シリーズの割高度が他ブランドを引き離している。格付け3位には「ラ・トゥール(住友不動産)」シリーズ(18.9%)、4位には「イプセ(モリモト)」シリーズ(17.0%)、5位に「デュープレックス(リテック・コンサルタンツ)」シリーズがランクインした。「パシフィック」 、「パークアクシス」、 「プレミア」、などのREIT物件は相場より5〜10%程度高め、「UR」物件は相場とほぼ同じ程度(-0.6%)という結果であった。
今回ランキングしたシリーズの平均築年数は約2-4年程度が多い。賃貸住宅市場は以前は個人を中心とする地主の節税対策として建設されたものがほとんどだったが、不動産証券化市場が拡大するに伴い、安定した賃料の期待できる住宅事業に法人が参入し、ここ数年急速に伸びたことを伺わせる。その中で、既存ストックよりもハイグレードな物件をシリーズ化し、ブランド戦略を行うことにより、相場よりも高い賃料帯での「ハイグレードな優良賃貸住宅マーケット」が近年形成されたものと考えている。
(問合せ先)担当:堂坂 03-3221-2556
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